ビーツは、なんといってもその赤紫の深い色が魅力!
上の写真も実物の色が出せなくて何回もトライしたがダメだった。もっと深いビロードのようなとろみのある色合いなのだ!
なかなか思うような収穫を得られていないが、ビーツをを育てる1番の目的は酵素に使うことにある。
秋の酵素は50種類から100種類近い果物や野菜・穀物・木の実などを使うので、微妙な色になりがち。
そこにビーツを少量加えるだけで綺麗なピンク色に出来上がる。食べ物の色は食欲を左右するのでとても大事。
その上、ビーツはスーパーフードと言われるくらいに栄養価も高い。
ビーツの栄養価
ビーツは食べる輸血と言われる野菜。たくさんの栄養効果を持っている。
ビーツの主な栄養素をあげると、
・葉酸 赤血球の生産を助けるビタミン。DNA合成や細胞分裂に関わる。
・ポリフェノール 抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害に変える。
・カリウム ナトリウム排出作用がある。
・鉄 赤血球の材料であり、酸素を全身に運ぶ役割。
・ベタイン アミノ酸の一種で髪や肌の保湿効果もある。
などが挙げられるが、特徴的なのは、ビーツには硝酸塩が含まれており、ビーツを食べることで、体内で一酸化窒素が産生されること。
血流を良くしたり、血管を健康的に維持する効果がある。
ビーツはほうれん草と同じヒユ科の植物なので、シュウ酸というえぐみ成分を含んでいる。一度にたくさん食べるのはよくないという一面もある。
すべての食べ物は有効性と毒性を併せ持っているものなので、アンチエイジングやスーパーフードという言葉に反応して食べすぎないよう気をつけたい。
ビーツ種類
ビーツの中で一番流通しているのが、デトロイト・ダークレッド。強健で作りやすく、肉質が緻密で柔らかく甘味が強いとされている。カブ型。
うちで栽培しているのはシリンダー種で大根型。大根より短く、ずんぐりした形で肉質が緻密。深い赤紫でビロードのような色が美しい。
輪切りにして使いやすいのでタネの入手先を案内したかったが、この時期ビーツは人気のようで、シリンダー種の有機種子は見当たらない。
ビーツの甘酢漬けの作り方
ビーツの種まきは3回目だが、まだ、完璧な形で収穫できたことがない。育ってきたな〜と思っていると、根元からバッサリ切れていることが多く、なかなか最後まで育たない。ネキリムシ?
収穫できたものも、肉質や味には問題ないが、自然農の初期なので、栄養分が少ないのか収穫時期が早過ぎるのか、かなり小さい。
今回は田んぼ跡の畑にまいたので、庭先の菜園よりも育ちが良かった。小さくはあったが、肉質も味もなかなかいい出来。
もう少し待ったほうがいいかとは思ったが、あまりにも豪雨続きだったので、水に浸かって腐らすよりもマシだと思い抜いてきた。この倍くらいの長さがあるべき大きさ。
甘酢漬けの材料
・ビーツ
・酢 〜ビーツが7〜8割がた浸る程度の量。多すぎても美味しくないので少な過ぎるかな?程度で。ビーツの水分が引き出されるので出来上がりはヒタヒタに近くなる。
・砂糖などの好みの甘味料 適宜
・塩麹or塩 ほんの少々 なくてもいいくらいだが、味がしまるので。
塩の入れ過ぎは使えないので、くれぐれも注意!!
作り方
・ビーツは薄い輪切りにする。スライサーを使ってもいいが、あまりに薄すぎるのも美味しくないので、押し付け気味にスライスする。
・ビーツはボールなどに入れておく。
・酢・砂糖・塩を合わせて小鍋に入れ沸騰させる。この時味見をして味を調整。火入れをすると酢の酸味はまろやかになるし、何回か繰り返すとビーツの水分が出てくるので、幾分薄まることを考慮する。
・熱々をビーツの中に入れ、全体にからめたら、その液を再び小鍋に入れ沸騰させる
・熱々をまたビーツに入れ、全体に絡めたら、また小鍋に戻し沸騰させる。
・これを4〜5回繰り返し、ビーツが少ししんなりして馴染む感じになったら、冷蔵庫で冷やす。
これで冷えたビーツはしっとり美味しい甘酢漬けになってます〜
このやり方は、ミョウガの甘酢漬けも美味しいし、大根のハリハリ漬けも箸が止まらない美味しさ!
大根の場合は酢・醤油・砂糖で作ります。
ビーツの葉のレシピ・・・ふりかけ
ビーツの葉は、ふだん草のような味で美味しい。お浸しなどにも使えるだろうが、私の定番はふりかけ。大根の葉も同じ。
作り方
・ビーツの葉は洗って、水気をよく拭き取っておく。
・細千切りにし、それをまた直角に刻んで、粗みじん切りにする。
・オリーブオイルかごま油で、ちりめんじゃこやあみえびなど好みのものと一緒に強火でさっと炒める。汁気が出ないよう!
・しょうゆ少々を回し、炒りごまを散らして出来上がり。
ご飯のお供に!