秋蒔きの野菜は、今年初めて蒔いたが、予想通り発芽はしたものの成長せず、ぼかし少々を補ってはみたものの効果なし。土質の問題が大きいようだ。
砂質で痩せて草も生えていないような土でも落花生は収穫できた!
芝生を剥いだ場所なのだが、その下に大量の砂が入っていた。一度芝生を剥いで砂を入れたところに芝生が再び繁殖していたようだ。
要するに砂質で保水性・保肥性がなく草も生えない土ということ。
なので、排水性を好み、肥料を必要としない落花生はなんとか無事に成長し、そこそこの収穫ができたものの、それ以外はなかなか難しい。
自然発芽のかぼちゃは成長著しかったが、種まきした日本かぼちゃは実をつけるに至らなかった。
今回はカブ類やカリフラワー、肥料をあまり必要としないというケール、小ねぎなどを蒔いていたが、発芽はしたものの成長しない。
保水性もないのにマルチもせず、雨もなかなか降らなかったので、水不足の影響も大きいのかもしれない。
大根も葉がタンポポのように真横に広がっている。一応地下茎も太ってはきているのだが、果たしてどんな味なのか楽しみ。
この大根の畝はもう少しマシな土質である。ホトケノザもちらほら生える程度ではある。
草マルチをする草もないので、しばらくは、成長しないまでも緑肥やいろいろな野菜の種を蒔き、わずかな落ち葉や枯れ草をマルチにして、微生物を増やしていくしかない。
マメ科中心に蒔けばよかったかなと思っている。来春は、豆系を多く蒔いていこう。
正信さんも4年も種だけ蒔いて手を加えなければ自然が再生するとおっしゃっていたので、とりあえず種をまいて発芽しただけでも良しとして見守るしかない。
まあ、自然農に挑戦するなら、最初はこんなものかな?とは思っていたが、なかなか厳しい。
初めて種を蒔いた年に、きゅうりとトマトの生育がよかったので、簡単!と思っていたが、今思えば、その時、レイズベッドに加えた土に肥料類が配合されていたようだ、”畑の土”と書いてあったので、自然土だと思い込んでいた。
土を蘇らせるには、自然農の”何も持ち出さず”は徹底する!
ここ!0年程、荒らさないようにと完璧に草刈りをし、刈った草や落ち葉を可燃物でゴミに出していたらしい。
こちらに移り、久しぶりに見た庭があまりに生命力がなく、草もほとんど生えていなかったので、どうしたのだろうと思っていた。
庭木も生命力がなく鳥も虫もいない、エネルギーのなさがひと目で分かるような状態だった。
近所を見回すと同じような庭が多い。それでも庭木が元気なところは、鶏糞などの肥料を定期的に入れているのだろう。
草が生えて落ち葉が落ちていると”だらしないと思われる”という、ご近所の眼を気にするほうが優先で、自然を見ている人などなかなかいないのかもしれない。
自然農では”何も持ち込まず持ち出さず”が原則である。持ち込まずは、土作りの最初の時点では、米ぬかくらいは使わして!と思うこともあるが、持ち出さずは徹底すべきだと実感している。
今の私は、草が欲しくて落ち葉が欲しくて、落ち葉の一枚、草の一本なりとも無駄にできないという気持ちなのだ。笑えるくらい!
痩せて草も生えていないような土には緑肥を蒔くことも有効
秋にヘアリーベッチとクリムソンクローバーを播いた。
ヘアリーベッチは多少覆土が必要だったが、クリムソンクローバーは、ただバラまくだけになっていた。雨もふらない時期だったので大丈夫かな?と思っていたが、しっかり発芽している。さすがに雑草系はたくましい。
麦系も播いておけばよかったと今更後悔。根が深いので土の改良にもなり、量が取れるので草マルチとしても重宝するようだ。春には忘れないように蒔こう。
イネ科の緑肥は細かく刻んでおくと種を蒔いた上からパラパラと薄く振りかけるのにも使える。ただし、少し挑戦してみたが、小さく刻むのは大変!なかなか出来るものではない。
緑肥は、自然農では慣行栽培のように生葉をすき込んだりはしないが、土の上において草マルチに利用できる。
狭い庭ではマルチにする程の草は期待できない。それに、春の野草は野草酵素にするので貴重なのだ。
裏庭にどくだみやスギナがある程度生えるので楽しみにしている。自分の敷地のものだといろいろな心配がない。
去年は山手にも野草を探しに行ったが、なかなか有効な草を大量に集めることができず、ワインボトル2本分くらいしかできなかった。色々役に立ちそうなので10kgくらい集めたいと思っているが、来年はどうなるだろう。