4月中旬に、隣の畑のおじさんに「落花生の種まき、4月末くらいかな?」と何となく聞いたら「早く蒔かなきゃ、実モノ全部」と言われて、「えっ!直まきで?以前聞いたときは4月末とか5月とか言ってなかったっけ?」と一瞬焦ってしまった。
最近は、直根性を除けばほぼ苗床栽培が主流というか、周囲でも直まきしている人をほぼ見かけない。種袋にも苗床栽培や資材を使う前提で播種期が書いてあるものも多く、直まき時期はつかみにくい。
混植する場合は必要な場面も多いので、苗床も作っておこうとは思っているが、場所や土の問題もあり、今季には間に合わなかった。
発芽温度を書いてあるものは見当がつくが、近年は温度差も激しいので判断に迷う。
先週は28度の日もあったが、今週の予報では最低気温が10度以下になる日もある。直まきで、ホットキャップやトンネルなどの資材も使わないとなると遅めに蒔いたほうが無難そうだ。
夏野菜の実モノは5月中旬まで待て?!
4月中旬に「早く蒔かなきゃ」と言われ一瞬焦ったけれど、そこから色々調べ始めた。直まきの情報はなかなか少ない。でも以前の春蒔き野菜の記事でも5月に入ってと書いている。
と、タイミングよく「島の自然農園」のYouTube動画で、「4月に播ける種、でも本当は早すぎる!?」がアップされていた。
結局、十分暖かくなる5月中旬まで待ったほうが良いというもので、納得。
昨年は落花生はじめほとんどの実モノ野菜をを4月13日に蒔いている。
情報では落花生は播種から約5ヶ月で収穫とあるので、9月に入るとソワソワし始めたが、結局収穫は10月11日。何だか〜?と思っていたが、4月に蒔いても寒くて成長しないので、結局収穫は10月になるとのことだった。至極納得。
黒ピーマンも成長が悪く、カメムシに集中攻撃され、なんとか生き延びて収穫らしい収穫ができるようになったのが10月3日〜、そこから11月まで収穫が続いた。
何だかウチの庭は季節感がずれてるんじゃない?と思っていたが、ずれているのは私の方だったようだ。
きゅうりもナスもトマトも日本かぼちゃも育たなかった。
地力がないからだと思っていたが、播種期も悪かったのだろう。自然農では播種日の見極めがより重要ということだ。
自然農では適期にまくことが特に重要!
始めたばかりの自然農では、地力もなく土も硬いので植物の成長にはより多くのエネルギーが必要となる。温度くらいは十分に与えてあげなければつらすぎるのだろう。
夏野菜であれば最低気温がコンスタントに15度を超えることが必要かもしれない。4月は日中25度を超える日があるかと思うと最低気温が10度を下回る日もある。乱高下が激しい。
暖かい日が数日続くと、早く蒔かなきゃ!と気持ちがはやるが、落ち着いた見極めが必要だ。それには週末に次の一週間の気温と天気をカレンダーに書き込む習慣が有効。
最近気づいたことだが、私は夏野菜の収穫期はせいぜい9月頭までだと認識していたようで、狭いスペースでは秋野菜の種まきのこともあるので、早めにさっさと片付けていた。
でも自然農は成長も遅く、5月中旬に蒔くのであれば、収穫できるのは物によっては8月下旬以降という事になる。先走りに慣らされていると、今の時期にはもう生のトマトが美味しく感じられるし、季節先取りで早め早めに食べたくなるが、現代の生活は自然の営みからは随分とかけ離れているのかもしれない。
自然に準じて収穫できたものを頂くほうが本来的で体の役にも立ちそうだ。
昨年12月始めまで元気だったピーマンやマリーゴールドやバジルのように、最後までしっかり見届ければ、11月いっぱいまで収穫できる野菜が結構あるのかもしれない。
11月と4月の気温が同じようなものだと改めて言われると、現代生活の感覚のズレを感じてしまう。
夏野菜は5月から7月くらいが一番美味しいと感じていた感覚を一旦リセットしなければ。
2023年度版「種まきカレンダー」が発行されました。
2023年度の種まきカレンダーが発行されました。来年4月までの表示です。
シュタイナーは「植物の生長に植物のすぐそばの環境だけが関係を持っていると考えるのは幼稚なことだ。植物の生長には宇宙全帯が関係を持っている」と述べている。
ドイツでの長年に渡る研究実験から生まれた成果をもとに、毎年発行される農事暦を、日本時間に合わせて作成されたものです。