写真左に写っているのが「ナガミヒナゲシ」というらしい。去年も小さい株をちらほら見かけたが、今年はこぼれ種で随分大きな株が数カ所にでき、たくさんの花を咲かせた。
春先の庭の風情に色を添えてくれるので可愛らしいくらいに思っていたが、昨晩、何気なく目にした記事に驚いてしまった。
何と、このナガミヒナゲシが侵略的外来種として認識され、生態系に及ぼす影響が大きいとして多くの自治体から駆除要請が出ているではないか!関東圏が多い。関東の黒土をコンポストに使ったり、いくらか入れ込んだのが原因?
ナガミヒナゲシとは
上記の写真のように、20〜60センチほどに成長し、4〜6月に直径3センチ程の紅色orオレンジ色の花を咲かせる。
思わずゾッとしたのは、一株に100個程度の果実をつけ、一つの果実には1600粒程度の種子が入っているという点。
上記の写真でも多くの果実がついているのが見て取れる。これ一株。
繁殖力の旺盛さも問題なのだが、さらに大きな問題は、他の植物の育成を妨げる成分を含んだ物質を根から出すこと。強健な根や茎で周囲の植物を圧迫し、更に、茎や葉は有毒でもある。
はかなげで繊細な印象とは随分かけ離れた特性に恐ろしさを感じてしまう。笑
一度定着してしまうと根絶が難しいため、多くの自治体が早期の駆除を呼びかけている。
ナガミヒナゲシの駆除方法
今日朝一番で庭のナガミヒナゲシの株をすべて抜いた。大きなゴミ袋いっぱいになってびっくり!一株が大きい。種ができてしまっているものもあり、かなり落ちているだろう。来年は早いうちに処理しなければならない。
上の写真は川越市のホームページからお借りしたもの。鮮明でわかりやすい。この春、まさにこの葉が菜園のあちこちに出現していた。何の葉かわからず、何かの野菜のこぼれ種だと思ってそのままにしていた。
この状態のときに駆除することが一番望ましいようだ。
環境省の特定外来生物には指定されていないので、ガーデニング目的で自ら植える分には制限がかかるわけではないが、その特性から駆除した方が良さそうである。
駆除する際の注意点
・露出の少ない服装で、必ずゴム手袋を着けて作業する。
・種ができる前に、気がついたらすぐに駆除。上記のロゼット葉の段階で処理するのがベスト。
・除草機や鎌などは使わない。種がついている場合は、大きめの袋を頭から株全体にすっぽり被せ、種が落ちないように口を絞りながら、根から引き抜く。
・抜き取ったらすぐに口をしっかり閉じて可燃ごみとして出す。