こぼれ種から発芽した野菜たち
我が庭は、こぼれ種ばかりが元気で、種まきした野菜はいっこうに育たない。
上の写真は青じそ。こぼれ種で群生している。
これは、コンポストキエーロの中から発芽したかぼちゃ、栄養過多で花付きが早いので結実まではいかないのかも知れない。巨大化している。
このかぼちゃは朝のスープに使っているもので、生ゴミから発芽している。自然派の農家のものなので、自家採種の固定種だと思われる。去年もこの種から何個か収穫している。
時期が遅れ、根張りが強くて移植できず、他にも何株もあったのでキエーロの蓋を取り外してしまった。じゃが芋も、むいた皮から発芽し5株程大きくなっている。
もう少し大きなキエーロに作リ直そうと思っていたのでちょうどいいタイミング。
その他、マリーゴールドが元気だ。但し、去年こぼれ種で収穫できたので期待して播種しなかったミニトマトがでてこない。
連作障害なのか相性の悪い植物に駆逐されたのか、かなりの実が落ちたので発芽間違いなしだと思っていたのだが?
落花生も畑に残っていたさやから3株ほどが自然発芽している。
もう少し積極的な土作りが必要?
祈るように播種した野菜はいっこうに育たない。芽が出るところまではなんとか行くものの、大きく育たない。いつの間にか無くなるパターンが多い。
砂質で保水性・保肥性がなさすぎるので、この冬はもう少し積極的に土作りをしないと自然に任せて待っているだけでは先に進まないのかも知れない。
最終目標は「自然育ちで手間いらず」なので、こぼれ種発芽は嬉しいのだが、種まきの割に収穫物が増えないのは気持ちが萎える。
自然農を採用すれば、当然数年の我慢が必要なことは覚悟していたものの、最近、慣行農法の人たちの作物を目の当たりにすることが多いので落ち込むことがある。
一過性のものだが、慣行農法から離れられない気持ちがわからないでもない。
最近、菌ちゃん先生というユーチューブの動画が時々目に入る。自然農では土を触らないことで、数年をかけて土壌細菌を増やし、土壌の自然循環を取り戻すが、この菌チャン先生のやり方は、菌の育成を積極的に仕掛ける。
やはり、草も生えないような土質から自然循環を取り戻すには、ある程度仕掛けていかないと埒が明かないのかも知れない。
自然農で家庭菜園を始めるには、まず野生種の作物を選ぶ
自然農で家庭菜園を始めようという人には、まずは、野生種に近い手間のかからない作物をおすすめしたい。
最初の一回は種の購入が必要だが、あとは自家採種で回していくので、種は質の良い固定種を選びたい。日本産の固定種は少なく、争奪戦で売り切れが多いが、自家採種で長く使い続けるもの。余分に取れた分は、おすそ分けで広めていきたいものなので、質の良いものを選んでおきたい。
砂質で栄養分の少ない水はけの良すぎる土でも落花生はよく育ったし、播種した日本かぼちゃは育たなかったが、コンポストから自然発芽した西洋かぼちゃは放任で収穫に至った。
ミニトマトも野生種に近いものを選べば、こぼれ種で旺盛に育つ。
マリーゴルドやシソは、種が乾燥しその場に落ちるまで放置しておくだけでも翌年たくさんの苗ができるし、利用価値が高い。
肥料や薬を使わない農業は、収穫の喜びも体感しつつ、根気よく取り組むことが大事。まずは収穫の可能性の高い作物を選びたい。多様な土壌菌が増え、地力がついてくれば育つ作物も増えてくる。