ズッキーニ雄花雌花のバランスと受粉作業のやり方

ズッキーニの花

5月10日に直播きしたズッキーニの花が咲いた。36日目!テントウムシダマシの攻撃で瀕死の状態だったが、何とか開花までたどり着いた。

昨夕つぼみを確認していたので、今朝は早朝から受粉作業に張り切って出かけたが、花は開いているけれど、え〜っ?!雄花がない!雌花だけ3本。

つぼみも雌花ばかり。かろうじて1本だけ雄花の蕾があるが、今日は使えそうにない。

かぼちゃは雄花だらけなのに、同じような花なんだからかぼちゃで代用できたらいいのに〜と思いながら泣く泣く帰った。が、諦めきれない。(ホントにかぼちゃで代用できるようだ)

9時すぎ、隣の畑に雄花がたくさん咲いていたので、作業にいらしてたら1本分けていただけないかと思い出かけた。かろうじて1本だけ残っていたので頂いて受粉。あ〜大変!

ズッキーニには人工受粉が必要。雄花の開花が遅く、数が少ない?

左側奥の、花はしぼんでいるが、ガクの下に実のついているのが雌花。手前のガクの下が茎になっているのが雄花。

ズッキーニの花

隣の方に、「ズッキーニは7株以上植えておかないとうまく受粉できない」と言われていたので、8株ほどの種まきをしていた。今日その理由がわかった。

かぼちゃは、ある程度成長すると、株元に近いところから花が付きだす。それも雄花ばかり。つるがある程度伸びたところで、先端に近いところにようやく雌花が付く感じ。圧倒的に雄花が多い。

自然受粉が比較的容易で、受粉作業をしなくても大丈夫と言われる所以だろうか?

しかし、昨年の経験では、受粉作業をしないとなかなか育たないので、毎朝欠かさず花の咲き具合をチェックしながら受粉しているが。

それに対してズッキーニは、株元に一斉に蕾がつき出す。それも雌花が圧倒的に多い。なので、最初の頃は受粉できないこともあるようだ。

ただし、生育条件により違った状況もあるようなので、一概には言えないが。

隣の畑のズッキーニは8株あり、うちよりも育ちが早くて花つきも圧倒的に多い。これまでに、40本近い雌花がついて、受粉して大きく育って収穫したのが15本くらいとのことだったので、半分以下ということになる。

雄花がなくて受粉できなかった + 受粉失敗 = 50%以上 

ベテランの方で、毎日きっちり完璧な作業をする方なので、その方が50%以下の確率なんて・・・!?

ズッキーニは、苗が若い時期には比較的雌花が多いようだが、株がしっかりしてくるとバランスが取れてくるともいわれる。

それでもバランスが悪い場合は、何かしらの外部要因が考えられるが、明確な科学的証拠は存在しないようだ。

水分・養分の多少との関係も言われているが、今後、よく観察しながら検証したい。

ズッキーニとは?

ズッキーニはウリ科かぼちゃ族の野菜でペポカボチャの仲間。和名ではつるなしかぼちゃともいう。

最近では、市場でも色々な種類が出回り人気の夏野菜。パスタやラタトュイユなどイタリア系の夏レシピには必需で、オリーブオイルで焼いて塩をふるだけでも美味しい一品になる。

ビタミンC・ビタミンB2・カリウムなどを含み、キュウリに近い熱を下げる食材。

イタリア・フランスでは花の天ぷらは夏の定番らしく、チーズやハム・アンチョビなどを花の中に仕込んで揚げるらしい。試してみたい。

適地と土作り

ズッキーニは一株あたり約1㎡のスペースが必要とされ、また少なくとも3株以上の株数がないと受粉がうまくできない。ある程度のスペースを要する。

また、土質はあまり選ばないものの、原産が中南米の砂漠周辺のため、水はけの良さ日当たりと風通しの良い場所を好む。高めの畝が良い。

自然農では肥料や石灰の入れ込みはしないので、ある程度の地力があれば、米ぬかと油かす半々のぼかしを株周りに置く程度で大丈夫。

うちでは特に補いもせず着果しているので、かぼちゃ属ということはたくましい野菜ということだろう。

種まき

今年は5月10日に直播きしたが、初期にテントウムシダマシの食害にあい生長ままならなかったので、来年は、4月中旬に苗床播種するか、ある程度の大きさになるまで虫よけネットを使うなど対策を考えておきたい。

先にも書いたが、経験者曰く、7株以上植えないと受粉に苦労するらしいので、そこまでの株数は必要ないにしても2〜3株ではなかなか厳しそうだ。

発芽率は高い。うちでも100%だったので、1ポット1粒まきで良さそう。

草マルチ・支柱立て・水やり・追肥

自然農ではすべての作物に草マルチをするのが基本だが、ズッキーニは特に根が浅いので、乾燥を防ぐためにも、梅雨時の泥はねを防ぐためにも、実が直接土に触れないためにもマルチは必需

また、蔓性ではないが、株が大きいので風で折れたりしないよう、短い支柱を交差させ茎を固定することも必要となる。

収穫が始まったら、様子を見ながら、必要であれば米ぬかぼかしをうっすらまくことも考えておきたい。

人工受粉

花のガクの下に果実がついているのが雌花、ないのが雄花で、先に書いたように、受粉しないと果実が大きくならない。雄花が少なく自然受粉は期待できないため、朝の受粉作業は日課となる。

雌花は9時位までの朝の短い時間にしか開かないので、それまでに。

雄花は、冷蔵保存で2〜3日持つようなので、雄花が余分に咲いている場合は、切り取って冷蔵保存しておくと、雄花がなくて受粉でいないときに役立つ。

受粉できずに大きくなれないか実は、見つけ次第摘果。味は変わらないのでスープの具や炒め物に使える。

開花後4〜6日、長さ20cm程度で収穫する。

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