ポタジェガーデンの作り方!果樹、宿根草、多年草を多植するのがポイント!

ポタジェとはフランス語で家庭菜園を意味する。修道院でスープを作るための野菜を栽培したことに由来する。

現在では、果樹・野菜・草花・ハーブなどを混植し、食べるためだけでなく、より観賞性の高い家庭菜園を意味している。

ポタジェの基本レイアウト

植物には一年草・多年草・宿根草がある。

一年草は、種を播いたり植えたりしたその年だけ花を咲かせたり収穫できる植物。

宿根草は、生育期が終わると地上部は枯れるが根は残っており、時期が来ればまた芽吹き、花を咲かせたり収穫できたりする植物。

多年草は数年に渡り枯れることない植物。一度種をまけば数年にわたり収穫ができるので手間いらずである。

季節の野菜はほとんどが一年草。毎年種まきが必要で、日当たりや水はけが必要だが、菜園周りの日当たりが悪かったり湿度が高かったりするような場所は、山菜系の宿根草の適地だったりする。

また実のなる木は、適地に植えて適切な補助をすれば、毎年収穫することができ、食卓を豊かにしてくれる。

季節ごとの花々や果実を愛で、収穫を喜び、ジャムやお菓子、果実酒など作る楽しみももたらしてくれる。

空間デザインとしての高低バランスツールにもなる。

果樹と宿根草、多年草、一年草のバランスをとりながら、なるだけ手間のかからない形で庭の全体設計をしておきたい。

まずは菜園スペースを確保した上で、果樹の配置を決める。

ポタジェは、果樹や草花、野菜などが渾然一体となった菜園。まずは、菜園スペースを確保した上で、一度定植したら基本動かせない果樹の配置を決める。

庭の大きさから何本くらい入れ込めるかが決まるので、その中で、手間がかからず育てやすく、好きな果実を選んでいく。

日当たり、土質、水はけなどの観点から、果樹の種類を決め、高低バランスを考えながら配置していく。

育てやすい果樹にはどんなものがある?

庭先に植える果樹は、低木で地下に根をはびこらない、病害虫に強く受粉作業のいらないものを選びたい。そんな条件を満たす数種類を選んでみた。

・ブルーベリー
手間が殆どかからず収穫するだけ。低木なので収穫もしやすい。花もかわいい。
朝のフルーツヨーグルトややジャムや酵素にも使える必需品。

ブルーベリーが実をつけている

ブルーベリーに「イラガ」がつくという情報を見てびっくり!ちょっと引いてしまった。イラガって触るとひどい痛みらしく、庭師の女の子がひどく恐れていた。が、そういうこともあると認識して装備をしておけばいいかな。

・ブラックベリー
蔓性で誘引がしやすそうなので、景観的にもポタジェのポイントの一つになりそう。

その他、ラズベリー、ジューンベリーなど、ベリー系は栽培が容易で病害虫にも強く庭植え鉢植え共に育てやすいようだ。

・グミ
子供の頃はよく見かけていた。エグみがあり、生では決して美味しいとは言えないが、赤い実のなりようが愛らしく大好きな木のひとつ。ジャムや酵素に使えるのでぜひ植えておきたい。日本の山野に自生していた植物で、目立った病害虫の被害もなく、日当たりが良ければ痩せ地でも育つ。

・キンカン
柑橘系が一本は欲しい。これも昔から民家の庭先でよく見かけた果樹。常緑低木で丈夫で病害虫にも強く育てやすい。

ジャムやはちみつ漬け、酵素などにも利用できる。

・柿
うちの庭には、コンポストキエーロから何本もの柿の木が育っている。みかんは芽が出てもなかなか大きくならないが、柿の木は順調に育っている。

植えておきたい宿根草・多年草の植物は?

ワイルドストロベリーの赤い実

・ワイルドストロベリー
バラ科。グランドカバーとして有効だが、秋の酵素の材料の一つとしても使いたい。開花期は4〜7月頃 、 食べごろは4〜7月、9〜10月。

苗植えは9〜10月。日当たりと水はけさえ良ければ手間なく育つ。繁殖力旺盛且つ整理もしやすい。

アブラムシやナメクジの害にあうことはあるが、病害虫に強い。

・セージ
シソ科/薬用サルビアとも呼ばれ、古くから薬用ハーブとしても利用されてきた。育てやすい。

コモンセージがお勧めで、料理屋ハーブティー、ヘアリンスやうがい液など利用価値の高い植物である。

アブラナ科のコンパニオンプランツにもなり、5月には赤紫の花も楽しめる。

・ニホンハッカ(和製ハッカ)〜洋種ハッカの変種に分類される。
生命力強く、地植えにすると野生化しそうなので、レイズドベッドを地中まで入れ込み育てるか鉢植えして配置するかが良さそうだ。

保水性のある土で、夏場の直射筆耕が当たらず、半日陰でやや湿度のある場所を好む。

病害虫の心配も特にない。

洋酒のハッカよりもメントールの含有率が高いので、ハーブティーにしてもスッキリ!風邪予防や胃腸を整える効果もある。

コモンセージ!この春ポタジェに加えたい有効性の高いハーブその2!
コモンセージは薬用サルビアとも呼ばれる通り、その薬用効果は大変重要視されている。特に私が活用したいのは高校ケアである。セージ入りの歯磨き剤の効果が顕著で長く使っているのでマウスウォッシュ代わりにセージティーが有効なのではないかと思っていた。

・ネギ ・ニラ ・赤シソ ・青シソ
ネギ、ニラは常用するので必ず植えておきたい。土留めとしても有効。コンパニオンプランツとしても活躍するが、嫌う作物もあるので、輪作のことも考え、植える場所をよく考えておくことも必要。

シソ類は一年草ではあるが、毎年種を落として自主生育する手間いらずで、用途が広くとても重宝するので、外せない作物である。

・ルバーブ
一度定着すれば4〜5年は収穫できるようだが、暖地ではどうなのだろう。二度直播したが芽が出なかったので、次は、苗床で育ててからの地植えで試してみたい。

・みょうが ・フキ
みょうがとフキはセットで植えるとお互いの成長を促進するといわれている。

山菜系は木陰のあまり日の当たらないような場所を好むので、庭の片隅の人が踏み込まないような場所を有効利用する。柿の木下が適地と言われている。

季節感を強く感じる野菜なので、毎年季節の収穫ができるのはありがたい。

山菜系の宿根そうには、その他にも、行者ニンニク・セリ・こごみ・サラダわさび・わさび大根・セリ・チョロギなどがある。

フキの群生

うちでは畑部分のの周囲に古い日本庭園の名残があるので、そのスペースを果樹と山菜でうめてみようと考えている。

宿根草、多年草の花を配置する。

四季折々に咲く花を配置しておくこともポタジェの美しさのポイント。

なるだけ食用にもなる花だとベスト。ハーブ系だと地下茎で広がりすぎるきらいもあるので、植物の特徴を把握し、一年中花を絶やさないよう開花時期をずらし花丈の高低差を考慮しながら、周りの植物との相性を確認しながら選んでいくことが大事。

去年はクリスマスローズの株分けを頂いたが、すぐに活着して冬にはたくさんの花を咲かせてくれた。

クリスマスローズのおすすめ品種「ウインターベル」は強靭で美しい。
欲しかったクリスマスローズの白い花の株が、株分けという形で突然我が家にやってきた。真夏の暑い時期だったので根付いてくれるのか心配したが、移植後一年にも満たないのに、沢山の花芽をつけ美しく花開いている。

手間いらずで元気に育ってくれる、野性味のある植物を選ぶことも大事なポイントかもしれない。

宿根草とはいえ、植えっぱなしというわけでもないが、毎年種を蒔き苗を育てる手間を考えれば格段に効率がいい。

毎年種を蒔き、手間がかかるのは菜園スペースのみ!

果樹を配し、樹木の下草に山菜系の宿根草を植え、その周囲に宿根草や多年草の花やハーブ類を配していけば、あとは、菜園スペースに、毎年野菜の種を蒔いていくだけでポタジェとしての美しさも、食べる庭としての機能も、最小限の手間で楽しめる。

その場合に重要なのは相性を確認しておくこと。一度植えるとなかなか植え替えができないものは、大事なポイントになる

宿根草・多年草の手入れ

手間いらずとはいえ、作物として育てている以上、見守りとそれなりの作業は必要である。

①花が咲き終わったら、花がらを摘んでおく
花がらを放置すると種を作るために植物が体力を消耗するので、花を長く咲かせるためには花柄摘みが必要。でも、これもどうなんだろう。手出しをしないほうがいいのかな〜

②通常花が咲き終わったらお礼肥をあげるというが、自然農ではどうなのだろう?草マルチを厚めにして、弱っている様子であれば米ぬかぼかしをパラッとまく程度かな?

③2〜3年に一度は、植え替えや株分けをする
宿根草は年々大きくなるので、植物を若返らせるためにも株分けして植え付けし直し、増やしていくことが必要。株分けに適した時期は休眠している冬。

宿根草も寿命の長短はあるので、寿命の短いものは早めに増やしておきたい。

まとめ

山菜系の植物や日本的な果樹を中心に選んでみた。

築50年以上の日本家屋、といっても、当時としてはモダンな感覚の家で、庭も周囲は日本庭園風、真ん中は芝生という作りだったので、芝生だった部分を、菜園にしている。

ハーブや外来種の作物を入れ込みながらも、日本的な香りのする「食べる庭」を目指している。

自然農の土作りは3〜4年目安だが、さて、2年目はどこまで進むのか?とにかく、草の生える土にならないことには始まらない、

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