大根の種まき、点まきと筋まきどちらがいいの?

9月8日に大根と人参の種を播いた。

大根の種まきは初めてだが、発芽が早い。2〜3日。

大根の発芽
まだ草が生えていないので、乾燥を防ぐために裏庭で刈った草で表面をカバーしている。

問題は人参で、人参はは発芽が一番のポイントで、発芽さえできればあとは手間いらずである。

近所で畑づくりをしている方も「人参は同じ場所で作らないと色が出ないと」おっしゃっていたので、やはりそうなんだと再確認。

人参と大根はペアで定位置を決めて、「収穫したら播く」を繰り返していけば通年で収穫できそうだ。

9月は虫の活動期なので、播種後はすぐに防虫ネットをはらないとならないらしいのだが、そんな準備をしていなかったので、未だかけずじまい。ちなみに大根は不織布がいいらしい。

今回播くのは「諫早四月大根」

採取地が長崎で近かったのでこれに決めたのだが、食したことがないので味などの性質はよくわからない。形も写真で見る限り、ひょろひょろいびつできれいな大根とはいい難いが、煮物・生食・漬物など何にでも良いというアピールポイントも選択の決め手になった。

ぬか漬けやすりおろしの大根も好きだが、おでんの大根も大好物。

冬越しで3〜4月まで収穫できるのでこの名前だそうで、西日本の温暖な気候でないと難しそうだ。

大根の種まき

大根の生育に適応するPHは5,8〜6,8となっているので、極端な酸性度でなければ、なんとかなりそうだ。

ただ自然農であっても、大根・人参の栽培地は定位置で使い続けるので、最初の一回だけは耕起し、土中の石などの異物をを取り除き、ふるいにかけて粒子を細かく揃えておくほうが良さそうだ。うちの場合、砂利の通路が傍にあったので小石が結構入っている。

根ものは、土中の異物で股割れを起こすので、最初に一度だけ整えておけば、あとは手間なく収穫して播いての繰り返しができる。

自然農では「種を播いて収穫してのくり返し」の中で、また、草の根を残していくうちに、次第に地力が上がっていくので、基本的に耕したり肥料を施したりはしない。3年4年と時間の経過とともに良い土に育っていく。

始めたばかりだと芽が出なかったり、生育が悪かったり、実がつかなかったりは確かにある。

気分が落ちて続かないようだとそのほうが問題なので、少しでも早く良い収穫を得たい場合は少しだけ補いをすればいい。

米ぬかと油かすを半々にして混ぜたものや、米ぬかぼかしは許容範囲に入っているので適宜使用可能だ。

播種期

諫早四月大根の場合であれば、発芽適温は15〜30℃,生育適温は17〜25℃なので、9月の中旬くらいからが適期といえそうだ。

今年は初めてなので、半月毎に数回に分けて播いてみようと思っている。葉物なども数回に分けて播いていくと収穫期が長くなるし、最適期や最敵地がわかるので種を何回かに分けて播いていくのはいい方法だと思う。ただ輪作障害のことも頭に入れておかないと次のシーズンに困ることになるので、注意が必要である。

播種法

農業のやり方は幅広く奥深い。自然農・自然農法であっても個人差があリ、それぞれの経験の中からその土地や自分にあったやり方を試行錯誤されている状況が見える。

今回は種袋にも「点まき」とあったし、多くの資料は「大根は、株間を広く取る作物なので、点まきにする」とあったので点まきにしてみた。

瓶の蓋や空き缶で、丸い穴を等間隔につくり、一つの円の中に間隔を開けて1〜3粒づつまき、間引きしながら最後は発育のいいものを一本立てにする。

自然農法家の高内実さんによれば、「自然農はたくさん種をおろして競争させ、たくさん間引いていくという方法を取るので、点まきの場合さやに入っている数をまく。大根の場合は6粒なので、一つの円の中に間隔をあけて6粒づづおろして3回間引きで一本建てにする」とされている。

大根の株間は、最終15cmにする場合は円の間隔も15cm。

株間もその土地の肥沃度や栽培法、品種によるので一概には言えないが、15〜20cmを目安にしておけばいいだろう。

大根の種は嫌光性種子なので、1〜2センチの覆土をし、鎮圧する。

自然農では種まいた直後の水やりはしない。うちの土では心配だったので、種まきの2〜3日前に一度雨の代わりに水をたっぷりまき、当日も少し前に水撒きをしてから播をまいた。

もう一つの方法は「筋まき」

5〜7cm間隔で種をおろしていき、最終的に20cm強間隔で一本立てにするというもの。

1回目は点まきにしたが、2回目は筋まきにしようと思っている。こちらの方が、間引きがうまくいきそうだ。

自然農の間引きは遅めなので、本葉が10cmに以上になって葉が込み合ってきたら一回目の間引きをして10cm程度の間隔にする。

間引いた葉は、一夜漬けでも美味しそうだし、ジャコと炒めたり味噌汁の具にも使えそうだ。

回目は、根の部分がある程度太ってきている時期、ここで約20cm間隔にする。ぬか漬けや味噌汁、すりおろしなど普通に使える。

まとめ

種まきのやり方もどちらがいいとも言えないが、大根の場合、筋まきにした方が間引きがやりやすく、ある程度大きくなっているので、間引き菜もしっかり活用できそうな気はする。

今年、両方のやり方でやってみれば見えてくるだろう。

農業は、
・情報を集め、
・情報を整理して栽培法・栽培作物・種の種類などを決め、
・春まきと秋まきに大きく分けて栽培計画をたて、
・PHや生えている草で土の状態を見極め、
・適材適所に配置計画を立て
・輪作障害などを考慮し修正し・・・・・

と、種をまくまでに準備し整理することも多く、複雑に絡み合ってなかなか一筋縄ではいかない。
実際に作業段階に入ると自然相手になるので、これがまた一層一筋縄ではいかない。

最初は数種類ではじめ、確認・修正しながら徐々に種類を増やし完成度をあげていくのがいいのかもしれないが、これも性格によるので、私のようにはじめから欲張り、失敗も何のそのみたいに強引にねじ伏せて行くほうが性に合っている場合もある。

知力・体力・感受性・感性・・・・・あらゆる能力を必要とすることだけは間違いなさそうだ。

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