コンパニオンプランツの代表としてあげられるのがマリーゴールド。
多くの植物と相性が良く、様々な効果を期待できることから、庭や菜園の一角にはぜひとも植えておきたい植物のひとつです。
マリーゴールド3種+α
マリーゴールドには、一般的にアフリカン・フレンチ・メキシカンの3種類がある。
そのうち、コンパニオンプランツとして利用するのは主に、アフリカンとフレンチ。
アフリカンマリーゴールド
キク科のマンジュギク属にあたる植物。和名では千寿菊というらしい。まんまるの大きな花が咲く。
去年初めて蒔いてみたが、葉っぱだけが勢いよく茂り1m近くにもなったのに花が咲かない。
失敗したのだろうと思って秋口に引き抜いて庭隅においたら、そこからこぼれんばかりの花が咲きだし、なんと12月中旬まで咲き続けた。理由はわからない。肥料分はない土だから、肥料過多というわけでもない。
そういう経緯からフレンチマリーゴールドの写真はたくさんあるのだが、アフリカンの方は写真を取りそこねてしまった。
アフリカンマリーゴールドの原産はメキシコ、中央アメリカらしい。その後、アフリカ北部で普及したことからアフリカンに!
花色は橙、黄、白がある。
実は、昨年春、園芸店で白いアフリカンマリーゴールドの花を初めて見た。めずらしい!!とばかりに一鉢買ってみたのが下の写真。
草丈を調整しているのか、花の大きさの割に短く、結局伸びることもなかった。
コンパニオンプランツとしての効果は、フレンチよりもアフリカンのほうがより効果的とされているが、どちらも有効であることには変わりない。
様々な植物と相性がいいし、日当たりと風通しが良ければ、肥沃な土である必要もなさそうだ。華やかでエネルギッシュな植物なので、菜園には必ず入れておきたい。
フレンチマリーゴールド
フレンチマリーゴールドの花には、一重咲と八重咲きがある。花色は、赤と橙と黄色。草丈は、30cmくらい。5月から12月中旬まで咲き続けてくれた。
播種するだけで何の手間もいらない。群生させたいと思うところにばらまいておくだけで、間引きも何もしなかったが、問題なくこんもりと茂ってくれて、それだけで場が華やいでキリッと締まってくれた。
ビジュアル的にはアフリカンよりも効果的である。強くおすすめしたい。
僅かな手間といえば、咲き終わった花がらを切り取る事と、後半になって背丈が伸びすぎてきたら、上部三分の一から半分くらいを切ること。また、下から花芽がでてくる。
仏壇の花としても大活躍で、花のなくなる12月中旬まで重宝した。
メキシカンマリーゴールド
メキシカンマリーゴールドの写真がないが大きさ的には黄色い花くらい。
一重咲でフレンチマリーゴルドより一回り小さな花を咲かせる。別名ホソバクジャクソウとも呼ぶように、葉も繊細で草丈も20cm前後。他の2種に比べ、暑さにも弱いので、風通しの良い場所で育てる。
コンパニオンプランツとしての効果を期待するのであれば、アフリカンとフレンチの2種を選びたい。アフリカンマリーゴルドが効果は強いとされているが、景観的にはフレンチマリーゴルドのほうがまとまりがあってきれい。
ポットマリーゴールドは別種なので間違いなく!
ポットマリーゴールドとはキンセンカのことで、コンパニオンプランツとしてのマリーゴールドではない。別種なので間違いなきよう!
最近、コンパニオンプランツ思考の広がりもあり、マンジュギク属の呼び名としてのほうが認知されているが、元々はキク科キンセンカ(カレンデュラ)属をマリーゴールドと呼ぶ。
ポット=potと付いているのは、食用にできる種類という意味で、若葉や花はサラダに使ったり、乾燥させてハーブティーに利用できる。
マリーゴールドのコンパニオンプランツとしての効果
根に寄生する土壌害虫のセンチュウ類駆除が期待できる。
マリーゴールドの根から分泌される成分が、センチュウにとっての毒性を有する。
ウリ科・・・かぼちゃ・ズッキーニ・きゅうり
人参・大根・カブ
じゃがいも
オクラ
これらの野菜に有効とされる。
アブラムシ・アオムシ・コナガ・コナジラミ・ハムシ類など害虫を遠ざける
独特な花の香リを嫌う。
アブラナ科の野菜・・・キャベツ・ブロッコリー
ナス科・・・・トマト・ナス・ピーマン
ウリ科・・・きゅうり
じゃがいも・ししとうナス科
連作障害を防ぐ
大根・スイカ
ポタジェづくりには欠かせないマリーゴールド
マリーゴールドは、コンパニオンプランツとして多くの植物に有効であるばかりでなく、特にオレンジ系のフレントマリーゴールドは存在感を放つ。
相性の良い作物が多く、ハーブのようにアレロパシーで野菜類を駆逐することもなさそうなので、多品種を密植するポタジェには欠かせない。
4月から播種期に入るので、そろそろ種の準備を始めたい。