かぼちゃの実もそこそこ大きくなって、「この雨続きで腐っちゃうんじゃない?」と心配したり、「完熟しないうちに焦って収穫したら台無しだし」と躊躇したり。
そろそろ収穫の目安を確認しておかないと。
一般的にかぼちゃの収穫は6月から9月、受粉から40〜50日後とされているが、そもそも受粉日を記録していなかった。
野菜づくりには「菜園日誌」が必需!
「農業は、最初の数年は紙の上で!」という言葉が印象深く残っていたにもかかわらず、今年もちゃんと記録していなかった。このところ記録の必要性を痛感している。
発芽しなかったり、成育状況が悪かったりしても記録がないと原因が突き止められない。土が悪いのか、蒔きどきが悪かったのか、水の問題なのかなど記録があれば糸口をつかめるかもしれない。
今年はシュタイナーの種まきカレンダーを使って作業しているので、これに日々の状況を書き入れることにした。このカレンダーの有効性も多少見極められるかもしれないし。
種まき日や発芽・成長状態・作業・問題など簡単に記録しながら、PDCAサイクルでで年々いい状態にしていこう!
かぼちゃの収穫時期の見極め4点
さて、受粉が成功し、実が大きくなり始めてから収穫までの日数が長いかぼちゃ。しびれを切らしてつい収穫を早まりがちだが、辛抱辛抱!
収穫のタイミングを早まると水っぽくてカボチャ本来の味を楽しめないことになる。
収穫のタイミングは、受粉からの日数、葉っぱの状態、ヘタの状態、皮の状態の4点で見極める。
1、受粉からの日数
カボチャも自然受粉ではなかなか収穫に至らない。雌花が開いたら、朝8時頃までに受粉してあげることが確実。
受粉した日を記録しておくと収穫の目安になりやすい。
西洋カボチャでは受粉した日から40〜50日ほど、日本カボチャでは30〜40日ほどのことが多いとされている。
2、葉が黄色くなり枯れてくる
生き生きと力強かった葉から元気がなくなり、黄色く色づく葉が増えてくると、そろそろ収穫時期が近づいてきたかな〜という感じ。もう少しの辛抱。でも、まだ結構な日にちが必要!
3、ヘタの状態で見極める
日本かぼちゃであればヘタの色が緑色から褐色に(黒っぽい濃い茶色)、西洋かぼちゃであれば、緑色から白っぽいコルク状に全体的に変化してきたら収穫時期に入ってきたということで、更に、横方向にヒビのような亀裂が入ったら収穫!
4、果皮の状態で見極める
熟していないかぼちゃの表面は艶があるが、収穫期が近づくと艶がなくなり、緑色が濃くなってくる。
さらに、表面に溝ができ模様がくっきりしてくると同時に、表面に爪を立てても傷が残らないほど皮が固くなると収穫のベストタイミング。
日本かぼちゃの場合は表面に白い粉が出てくるのでそのタイミングで収穫。
お店に売ってあるかぼちゃを思い浮かべるとまさにそんな感じ!
収穫前の段取り
収穫期が近づいてきたら、まず「玉返し」を10日程行う。太陽が当たらない部分が黄色くなっているので、その部分に太陽の光が当たるように時々回してあげること。その時に茎が折れてしまうことがあるので注意のこと。
それと天気予報をチェックして晴れる日を確認し、収穫日の目安を付けておく。
というのは、かぼちゃは切り口が濡れると保存性が悪くなるので、晴れた日に、しかも朝露が乾く9時以降に乾燥した状態で収穫しなければならない。雨降りや雨上がりでまだ乾ききっていない日の収穫はできない。
取り遅れは畑で腐ってしまったり、地面についている部分だけ熟してしまったり残念なことになるので、前もっての計画が必要となる。
収穫と保存
かぼちゃのヘタは硬いので、収穫には軍手と剪定ばさみを用意する。
収穫後は3〜4週間の追熟がおいしく頂くポイント。追熟させることによってデンプンが糖へと変化して甘みが増す。
風通しの良い日陰におくが、真夏の熱くて湿度の高い時期は腐りやすいので冷蔵庫の野菜室などで保管したほうが良い。
まるごとでは1〜2ヶ月、カットした状態では冷蔵庫で1週間ほどの保存が可能。
また、大量に収穫できた時には、使い勝手の良い大きさにカットして、冷凍庫で長期保存できる。